上井零留のたぶんアイマスときどきそのほか

書きたいときに書きたいことを。たぶんほぼアイマスの話。

泡沫の考察(前編)-この恋はバッドエンドか

遂にデレステ実装されましたね、

荒木比奈ソロ曲「泡沫のアイオーン」

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今回はデレステ版(Game version)ということで、しんげきのエンディングよりも多くの歌詞が公開されたので、現時点での歌詞考察的なものをします。

(CD収録のフルバージョンで考察の中身が変わる可能性があることもご了承ください)

(以下、泡沫のアイオーンのデレステ版の歌詞を多分に含むので、未プレイの人はまずデレステで泡沫のアイオーンをやりましょう

また、この内容はあくまで荒木比奈を拗らせた1個人によるものであることをご了承ください)

 

 

まずイントロの英語パート、

Calling me with your passion

I wanna feel you this moment

Resonate!

We fallin' love forever

 

これは間違いなくアレです

 

オタクの好きなやつ。

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サイバーな曲調と相まって、ゼロ年代のロボットアニメ感がこの時点でゴリゴリです

和訳するなら、

「あなたの情熱が私を呼んでいる

私は今この瞬間、あなたを感じたい

鳴り響け!

私達は永遠の恋に落ちてゆく」

といった感じでしょうか。

さっそくこの後も出てくるワード、「永遠」が「forever」として出ています

また、「Resonate」は「鳴り響け」と訳しましたが、この場合、「歌」と「恋」が鳴り響くのではないでしょうか

 

Aメロに入ると、

「結ばれた赤い糸 解かれ掻き消されて行く」

「赤い糸」はそれだけでも「運命の相手」のニュアンスは伝わりますが、

「結ばれた」とつけることで、運命の相手がある程度判明していることに加え、後の「解かれ」と対になり、恋が引き裂かれていることが印象付けられています

始まりから恋が引き裂かれているとかバッドエンドな予感しかしない

 

「繰り返し浮かされる熱」、これも恋ですね

まるで病気になったかのような表現なので、さしずめ「恋の病」「恋煩い」といったところでしょうか

 

そして「永久機関の様に」

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オタクの好きなやつ。

オタクは永久機関大好きだろ!スペオペなら謎理論で永久機関あるだろ!だからいれておいたよ!と言わんばかり(個人の感想です)

…この「永久機関」で「繰り返し浮かされる熱」が「何度も再燃する恋」だと示唆されているようです

 

「「不可逆だよ」と運命論者の声がする」

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この厨二病感!

二宮飛鳥が泣いて喜びそうな歌詞ですね

オタクの大好物を持ってきたと思いきや、

「不可逆」→元に戻れない→後戻りできない

「運命論」→意志は運命で定められている→この恋は運命的なもの

つまり、「この恋は運命だが後戻りできない」

 

一気にバッドエンド臭がしてきましたね

(もしくは世界崩壊エンド)

そりゃ焦燥感を振り払いたくなります

 

サビの

「宇宙(そら)に導かれて私は歌う」

宇宙(そら) オタクの好きなやつですね(画像省略)

このあとの「煌(きら)りと光る」もオタクの好きなやつですが、これは「永遠」との対比、刹那的なものとしてのメタファーではないでしょうか

「刃の様に貫く恋と」からは一途、一筋の恋が連想できます

「あなたにもう逢えない 泡沫の恋でも」

……恋愛対象死んだのか?

「もう逢えない」がどのように逢えないなのかわかりませんが、結果が「泡沫の恋」とすると、儚い恋、つまりはあっけなくむなしい恋、死人に対する恋愛感情とみられます

 

さらに「惹かれ合った想い 今 永遠になれ」と続きますが、ここで「泡沫」の対比として「永遠」が前の小節と同じようなタイミングででてきます

 

ラスサビは

「宇宙(そら)に導かれて私は生きる」

前サビでの「歌う」から「生きる」への変化。

普通の文脈であれば「生きる」にわざわざ「私は」とはしません。何かが「生きる」とは異なる状態になったからこそ、「生きていないもの」への対比として「私は」「生きる」としていると考えられます

さらに、「気高く昇る稲妻の様に貫く意志で」

「稲妻」はやはり刹那的なものとしての意味も持つのでしょうが、気になったのは

「稲妻」が「昇る」です

稲妻と言えば「落ちる」「走る」と続くことが多く、「昇る」とはなかなかありません

(実際の落雷では電流の流れは地→天となっていますがhttps://news.nicovideo.jp/watch/nw5078640

そして稲妻が昇る場合は空に向かって、つまり「天に昇る」

…はいそうですね 死んでる

どうも恋愛対象が死んだような感じで、さらに「貫く意志」となりますが、

これが「一途な恋を貫く、他の人には靡かない」とするなら、逢えなくなっても恋を続けることの前段階として「逢えなくなる何か」があったはずです

つまり 死んだ

 

そしてラスサビではサビの

「惹かれ合った想い 今 永遠になれ」が

「繋がり合う絆 今 永遠になる」

に変わっています

これは、「惹かれ合う」が「繋がり合う」に、「想い」が「絆」に、願望だった「永遠になれ」から「永遠になる」へと、恋愛が成就した様相です

ただし相手が生きている保証はない

そしてラストは

「惹かれ合った想い 今 永遠になる」

サビの「永遠になれ」が「永遠になる」となっているため、やはり恋が完成したととらえられます

 

タイトルで「泡沫」「アイオーン」としていながら、曲中では「儚い一生」とは真逆とも言える「永遠」を多用し、それでいて刹那的、瞬間的な恋模様を表現しているのは、荒木比奈の「オタク」的要素から導き出した1つの可能性だと考えられます

 

 

そして、ここまでの全体を振り返ってみると、この歌詞の解釈について、1つの可能性が浮かび上がってきましたが、長々と書くのも野暮なので、ここで一度区切りとさせていただきます