上井零留のたぶんアイマスときどきそのほか

書きたいときに書きたいことを。たぶんほぼアイマスの話。

泡沫の考察(後編)-この恋はメリーバッドエンドだ

 

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おまたせしました(?)

荒木比奈ソロ曲、泡沫のアイオーン、歌詞考察の後編です

(前編はこちら↓)

ueirail.hatenablog.com

(例によってこの内容はあくまで荒木比奈を拗らせた1個人によるものであることをご了承ください。また、デレステで泡沫のアイオーン未プレイの人はまずプレイすることをおすすめします)

(4月7日発売の THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS LITTLE STARS EXTRA! Life is HaRMONY 収録の 泡沫のアイオーン フルバージョン で考察が変化する可能性があります

https://columbia.jp/idolmaster/imasnews/210312.html

 

さて、前編の終わりでは「1つの可能性がある」としていましたが、

それは

 

 

「曲中での恋をした相手は、

主人公サイドからみた敵陣営の人物」

「なおかつその人物を殺害した(戦闘で倒した)」

 

 

 

……一見するとかなり拗らせた解釈に見えますが、歌詞を振り返って見ると

 

「結ばれた赤い糸 解かれ掻き消されて行く」

→赤い糸が「ほどかれる」だけでなく「掻き消す」と、二重否定されているため、

恋路によほどの強い障害が存在している

敵対している陣営の相手への恋とすると、強い否定がされていることも納得できる

 

「繰り返し浮かされる熱」

→「熱に浮かされる」は病気に罹っている状態を指すこともあるが、この場合、単純な「恋の病」に加えて、「様子がおかしい」という意味合いでの「病気」も指している可能性

「敵に恋している」ことに対して

「アイツは病気だ」と陰口を言われてもおかしくない

 

「「不可逆だよ」と運命論者の声がする」

→「運命の恋の道を進むと後戻り出来ない」と解釈できるが、「敵との恋」はまさに「後戻り出来ない」

 

「宇宙に導かれて 私は歌う」

→ロボットアニメでは重要なバトルシーンだと主題歌やキャラソンが流れる

 つまり、「宇宙空間でのバトルシーン」が示唆されている

 

「煌りと光る刃の様に貫く恋と」

→刃の煌めきが視認できるのは刃に光が当たる、もしくはビームサーベル的なSF兵器の起動時のため、戦場の様相であり、「私は歌う」と合わせてバトルシーンの可能性が高い

 さらに「貫く」とあるが、これを「一途な恋」と、

「戦闘で物理的に刺した」の二重の意味合いにとれる

 

「あなたにもう逢えない 泡沫の恋でも」

→なぜ「あなたにもう逢えない」のか、

 直前の「貫く恋」での「物理的に刺した」→「殺害した」ために逢えなくなった

だからこそ「泡沫」の「恋」

 

「惹かれ合った想い 今 永遠になれ」

→「惹かれる」は片側のみの感情、それが「惹かれ合う」なので「両思い」

    これが「逢えない」ことによる「永遠」なのでまさに「泡沫」

 「永遠になれ」と願望系になっているのは、殺害直後で主人公の心情における恋が不完全、未完成ゆえ、願いとして「永遠」を望んだため

 

「宇宙に導かれて私は生きる」

→「生きる」の前に「私は」とは普通はならない

 「宇宙」を「そら」と読んでいるが、空が導く、雲の上からの導きは「此の世」ではなく「彼の世」に誰かがいる

つまり恋をした相手が「死んだ」ことの対比として「私は生きる」

 

「気高く昇る稲妻の様に貫く意志で」

→「稲妻が昇る」は前回も書いたが、魂の昇天の様のニュアンスがある

 「貫く」が二度目の登場だが、それほど「貫く」ことになにかあったとすると、やはり「恋の相手を自らの刃で貫いた」から

 サビ歌詞の「恋」が「意志」になったのは、この恋を貫いて生きていく決意の現れ

 

「繋がり合う 絆 今永遠になる」

→前歌詞で「恋」が「意志」になったことで「恋」が完成した

 よって「惹かれ合う」から「繋がり合う」、

 「想い」から「絆」

 「なれ」から「なる」

 

「惹かれ合った想い 今 永遠になる」

→恋の始まりの「惹かれ合った想い」が、

 生き様としての恋として完成したことによって「永遠になる」こと、

 

 「惹かれ合った想い」が相手を殺害したことで、

 想いを伝えられない、一生未完成で「永遠になる」こと、

 

この矛盾する2つの恋を内包している

これが、恋の結末としての「泡沫のアイオーン」である

 

と、恋した相手が死んだ、という訳ではなく、

「対立していた立場にある人物」に恋をしてしまい、

それは「運命」だったものの、周囲の理解は得られず、

最後には「恋した相手を倒さざるを得ない状況」から、

 

殺害してしまう。

主人公サイドとすると、敵を倒したからハッピーエンドだが、主人公の恋した相手は死んでしまい、主人公も「恋を貫く」、つまり新しい恋の可能性を否定しているため、最初の「惹かれ合った想い」を伝えられないエンド、

いわゆるメリーバッドエンドですね

 

 

………………………重いわ

 

まさか考察していくとメリーバッドエンドにぶち当たるとは思っていませんでした

しかし、ゼロ年代深夜アニメの展開・結末を彷彿とさせるメリバは、ゼロ年代のオタクとしての荒木比奈のソロ曲のモチーフとして合致していると思います

 

そして、このゲーム版の歌詞、フルバージョンのBメロ以降、2番以降部分が主に使われていると考えます

なぜなら、展開が突飛、恋へと発展していく様子がないため、物語の始まりやきっかけがAメロ部分にあり、ゲームに実装できる長さにする際、曲タイトル「泡沫のアイオーン」に合った形で歌詞を選んでトリミングした結果、今のゲーム版の形になった、とされます(あくまで予想)

 

なにはともかく、

2021年4月7日発売予定の

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS LITTLE STARS EXTRA! Life is HaRMONY

を買おう!そして「泡沫のアイオーン」をフルバージョンで聴こう!